厳しいMVNO業界!続々と撤退・統合で業界再編が続いている
格安SIMを提供しているMVNOも、当初思っていたほどの利益を上げられない企業が多いです。
そのため、MVNOの中にも撤退をしたり、事業を他企業に売却・統合したりしているところも多いです。
そんな業界再編についての話を少ししてみてたいと思います。
BIGLOBEとNIFTYが他社の傘下として再編
老舗の大手プロバイダ系の格安SIM事業者(MVNO)であるBIGLOBEとNIFTYが再編され、他社の傘下となりました。
BIGLOBEはKDDIがその全株式を買収し、KDDIの完全子会社という形になりました。
「BIGLOBE」のブランド名はそのままで、ドコモ系回線の利用も従来通りです。
NIFTYはエンタープライズ向け事業を子会社として分割し、Nifmoや本業のプロバイダ事業などコンシューマー事業は同じNIFTYを名乗る事業会社となります。
新NIFTYについては全株式をノジマに譲渡し、ノジマグループの傘下となります。
このように、格安SIMを提供しているMVNO業界全体で、どんどんと再編が行われています。
なぜ再編が起こっている?
この背景には、プロバイダ、スマートフォンとも契約者の伸びがもはや期待できないということがまずあげられます。
そこで他社と連携してサービス範囲を広げ、営業力を強化することが急務になってきました。
その他にも、2013年度よりこうした電気通信事業者が互いにグループとなってその中の企業間でネットワークを相互利用、商品の差別化という流れが加速しているという面もあります。
携帯業界自体も5Gなどの新しい技術がこれから導入されたりと、新しい流れが出来ているのかもしれません。
再編による混乱が起きるかもしれない
BIGLOBEがKDDIの完全子会社となったことは、auWALLETのポイントがBIGLOBEサービスの利用によるポイント(現在はGポイント)との一本化により利用の幅が広がるのではという面などでも期待が持てます。
また前々からauショップでサポートを受け付けているようですが、KDDI傘下となることによりauともども店舗による本格的サービスも考えられます。
ただせっかく伸びているMVNOがこのように再編されていくことは破滅の危機にもつながるのではという懸念もあります。
BIGLOBEの利用回線がauのものとなり、SIM交換や設定変更が大変にならないかという面でも影響がありそうです。